10月27日土曜日、夜尿症についての勉強会に行ってきました。また長文になるので、結論からお話しします。
お子さまの夜尿症は一人で悩まずにお気軽にご相談ください!
治療があります。必要があれば専門病院もご紹介いたします。
一喜一憂せず、粘り強く、一緒に治療していきましょう!
おこさず、あせらず、しからず、くらべず、です。
おねしょと言っても、赤ちゃんの頃から5歳までのおねしょは、成長過程のもので病気ではありません。5歳を過ぎても月に1回以上のおねしょが3か月以上続くと夜尿症となり、診療の対象となります。多くの親御さんがおこさまのおねしょを心配されています。同時に、おねしょをしている本人もおねしょが続くと恥ずかしい失敗と感じるようになります。ご家族とおこさまの両方にストレスがかかります。
今回ご講演くださったのは、メディアにも多く出演されています、
昭和大学藤が丘病院 小児科 准教授 池田裕一(いけだ ひろかず)先生です。
池田先生の大学病院での夜尿症専門外来には全国から患者さんが来院されていて、夜尿症治療のトップランナーです。
池田先生の講演を聞くために、たくさんの医師が集まりました。
講演内容と、夜尿症の専門ホームページから抜粋してお伝えします。
夜尿症は、5~6歳児で10~20%、10歳児で5~7%と言われています。多くのご家族が悩まれている病気です。恥ずかしいという思いが先行し、相談しにくい面があるのも事実です。
しかし、おねしょが長引くとお子さまの自尊心が低下していき、生活の質(QOL)を悪化させる可能性が指摘されています。親子関係にも影響するとの指摘もあります。
ですから、小学生になっても続くおねしょ(夜尿症)は、治療すべきと言えます。
治療はお子さまの症状によって異なりますので、
一人で悩まずに、お気軽にご相談ください。
そして、おねしょが治らないのは、親の責任ではありません!!
お子さまの性格や気合が足りないとか、親御さんのしつけと、育て方などとは全く関係がありません!!
本人の気合が足りないから、ご家族の育て方が悪いから、トイレットトレーニングが下手だから、性格が弱いからなどは、おねしょとは関係がないのです。
決して怒ったり責めたりしないでください。
お子さまにとって自分ではどうしようもないこと、友達にも相談できないことで怒られることはつらいことであり、ご家族としてはそれを理解して元気づけてあげることが最も重要です。
あの坂本龍馬も14歳頃までおねしょしていたんだからと励ましてあげてください。
受診の際には、お子さまの一日の生活での
・おねしょの頻度
・飲み物・食べ物の種類と量
・トイレの回数と尿の量(量はわかる範囲で構いません)
・便秘の有無
を教えていただけると、治療の方針が立てやすくなります。
より詳しい情報をお知りになりたい方のために、今回参考にさせていただいた専門のホームページのリンクをつけておきます。
例のごとく、勉強会のあとは情報交換会でした。
より良い医療を提供するため、医師同士のつながりも欠かせません。
池田先生はじめ、藤が丘病院小児科の先生方は、どの先生も物腰の柔らかいとても優しい先生方でした。そして、病診連携(病院とクリニックの情報交換、紹介)を改めて強化していくこととなりました。
池田先生と。偶然下の名前(ひろかず)が一緒でした。ご講演、本当にありがとうございました。大変勉強になりました。
藤が丘病院 小児科 助教の渡邉常樹先生。こう言っては失礼かと思いますが、初めてお会いした先生とは思えないほどに話が盛り上がりました。
緑区長津田で小児科クリニックをされております、大川拓也先生に久しぶりにお会いすることができました。大川先生の患者さんに接するときのやさしい雰囲気はとても安心感があります。患者さん想いの熱い先生で、同じ小児科医としても院長としても大先輩であり、尊敬しています。ぜひクリニックに遊びに来てください。
今回も長文となりました。最後までお読みいただきありがとうございました。